大井川の上流に位置し、川根茶として有名な静岡県川根本町。その川根本町に80年以上お店をかまえる「和彩食堂あけぼの」は、榊原広之さんが店主として様々な創作料理を提供しています。この度、ヤマダ会計では、和彩食堂あけぼの様の中期経営計画策定の支援をさせていただきました。3ヶ月に渡り二人三脚で、「5か年計画」を策定したエピソードを人情味あふれる店主、榊原さんにお話を聞かせていただきました。
ヤマダ会計と出会ったきっかけ
ここ数年のうちに、川根本町に新しくバイパスが開通します。そのため、「自社を取り巻く環境が大きく変化するから、しっかりした経営計画を策定する必要がある。」と考えました。
これまで、経営計画、経営戦略というものを自分でつくったこともありましたが、自分で策定した計画は甘えがあるのか「なんとなく」作ったという感じになっていました。そんな計画に沿って「行動する」ということも長く続かず、気が付いたら計画のことを忘れてしまうということを何度か経験していました。
そんな中、ある勉強会で「数字だけではない経営計画」の策定支援をしている「ヤマダ会計」さんを紹介していただき、実際にお願いすることになりました。
経営計画から見えるもの、気付いたこと
最初に「現状分析」として自社の強み弱みを考えるのですが、その際、初めて「外部」の方からの意見を聞きました。自店のいたらない点をお客様目線での厳しい意見としていただきました。自分たちでは気づかなかった、気づいてはいたけど「気づかないふり」をしていた点を指摘され、ショックを受け、改善しなければならないという思いになりました。
また、「外部」としての意見を従業員にも伝えました。その時の表情を見る限り、私と同じ思いになったと思います。今は、従業員と一緒に店を良くするために出来ることを真剣に話し合い、少しずつではありますが改善されていることを実感できております。
このように、従業員と店を良くするために話し合う「場」を設けることができたのは、経営計画を策定するというきっかけがあったからこそです。
発想の転換、従業員一丸となって盛り上げていこう!
経営計画を通して、私自身の一つ一つの考え方や発想が大きく変わりました。今まででしたら、店主である自分が出来ることを精いっぱいやれば良いという考えでした。しかし、経営計画をつくりながら「自分で何かをやる場合には、他にやれることを放棄するということにもなる。体は一つで、時間も無限にあるわけではない。一つの行動が、他の行動の機会を奪っている」ということを学びました。今では何か行動を起こすときには、それによって失われる利益と比較するようにしています。その結果、私がやらなければならない行動も明確になりました。また、従業員全員が一丸となって「和彩食堂あけぼの」を盛り上げていかなければならないと感じるようになりました。
経営理念は、「食」を通し、豊かで楽しい時間と生活をクリエイト
今後は“「食」を通し、豊かで楽しい時間と生活をクリエイト”という経営理念のもと、従業員一同、お客様のために出来ることを最大限努力していきます。父の代から地元の方々のご愛顧を承り、今日まで無事営業することが出来ました。地元の方の気持ち、お客様の気持ちを常に考え、お客様の五感すべてで楽しんでいただけるような料理と空間を提供していきます。
世界中でうちでしか味わうことのできない不思議な味の「川根大根らぁめん」、地元の名産川根茶のペーストで作った「川根しゅうまい」、川根の地で育った自然薯を使用した土臭い香りが特徴の「とろろ汁」をはじめ、お客様に喜ばれるオリジナル商品をこれからも開発していきたいと思います。
「経営計画」実行中!
新たなサービスといたしまして、自社のマイクロバスによる送迎サービスを行います。法事の際や、夜の宴会の後に指定された場所まで当従業員が皆様の送り迎えをいたします。ぜひご活用ください!!
また、SL、奥大井、寸又峡とお出かけの際は、ぜひお立ち寄りください。
従業員一同、皆様のご来店心よりお待ちしております。
会社名 | 和彩食堂あけぼの |
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代表者名 | 榊原広之 |
業務内容 |
飲食業:創作料理店 |
所在地 | 榛原郡川根本町上長尾816‐1 |
WEBアドレス | http://akebono55.hamazo.tv/ |
ご利用サービス | 経営計画策定支援(経営戦略、数値計画、行動計画の作成)。 2012年2月納品。 |