経営計画や自分の考えを社員に伝え、全社一丸となって頑張っていこうと考えていたH社様。ヤマダ会計では、中期経営計画の策定、数値計画、行動計画の策定のお手伝いをさせていただきました。
1・経営計画を策定したきっかけ
来期に向けての経営計画を策定し、全社員に思いを告げたいと考えていました。
今までも、売上計画などは自分たちで策定したものがあったのですが、それも前年度の数字の10%アップ!という感じの決め方でした。
もっと「自分の想いがこもった経営計画」をみんなには告げたいと感じていました。しかし、今まで経営計画を策定したこともなければ、どのような順序で策定すればよいのかも分からない、そんな状況でした。
そんな時、ヤマダ会計さんの経営者「基礎」講座の入門・経営計画作成に参加させていただきました。経営計画は気持ちと熱意を持って策定しなければならないということを学び、しっかりと腰を据えて経営計画を策定しようと決め、お願いすることになりました。
2・経営計画を策定して変わったこと
自分たちで策定した経営計画なので、責任を持って達成していきたいと思っています。以前は、昨年度の実績との比較しか出来ていませんでした。しかし、計画で目標数値をしっかりと根拠付けて決めましたので、達成しているか、していないかが気になるようになりました。以前は月に一度試算表を見るだけでしたが、今は最低10日に1度は見るようにしています。それは、わたしだけでなく、一緒に計画を策定した幹部3名も同様です。会議の場で、目標数値と乖離がある経費があると理由や根拠を探すようになりましたし、達成できていない店舗があると理由を探すようになりました。
計画に一人一人が責任を持ち、しっかりと反省することができるようになったことが一番経営計画を策定して良かったことだと感じます。
3・策定している時の思い出
思い出というか、一番苦労したのはドメイン※を定義する時です。自社の持っている「技術」や「顧客」はすぐに思い浮かびましたが、自社がお客様に対して何を提供しているかという「機能」がなかなか決められませんでした。目指すものはたくさんあるのですが、想いを一言で分かりやすく表現することが難しかったです。正直、未だに悩んだりしています(笑)。
※ドメインとは、「領域」という意味です。
- 「顧客(誰に)」…顧客は誰なのか、対象顧客
- 「機能(何を)」…何を提供するのか、自社が提供できる価値
- 「技術(どうやって)」…どのような技術を使うのか、技術、マーケティング力
つまり、事業ドメインを設定することは、「どこで戦うのか?」「どこで競争していくのか?」または「競争しなくていい場所はどこか?」を明確にしていくプロセスです。
4・未来に向けて
お客様の笑顔はもちろんですが、従業員も笑顔であって欲しいと願っています。従業員がやる気と誇りを持って仕事に取り組んでいけば、自然とお客様へも良いサービスを提供できると思っているからです。技術の向上、サービスの拡大と共に、従業員が笑顔で働ける環境を作っていくことも経営計画に盛り込ませて頂きました。自分たちで考えて策定した計画に恥じないよう、しっかりと行動していきます。
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経営計画策定支援(経営戦略、数値計画、行動計画の作成)。 2012年7月納品。 |
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